PAST EXAM EXPLANATION
2025年度 琉球大学【英語】大問1 解説
問題本文・設問・選択肢の全文は掲載せず、公式過去問と一緒に使える解説として掲載しています。
段落別解説
この長文は、最初から一文ずつ訳すよりも、「砂がなぜ問題なのか」→「なぜ不足するのか」→「どんな被害が起きているのか」→「どう解決しようとしているのか」という流れを追うと読みやすくなります。
第1〜2段落|砂をめぐる問題提起と、現代社会での重要性
冒頭では、世界の離れた地域で起きた暴力事件に共通して「砂」が関係していることが示されます。続いて、砂は目立たない資源に見えても、都市や日常生活を支える重要な原料であることが説明されます。
読むポイント:第1段落は問題提起、第2段落は「なぜ砂が重要なのか」の説明です。問1(1)の根拠を探すときは、第2段落に戻るのが基本です。
重要語句
resource資源crucial非常に重要なraw material原材料aggregate砂・砂利などの骨材
第3〜4段落|砂は大量にあるのに、なぜ不足するのか
ここが本文の最初の大きな転換です。世界には砂漠や海岸があり、砂そのものは大量にあります。それでも不足するのは、建設に使える砂の種類が限られているからです。
砂漠の砂は風で削られて粒が滑らかで丸くなっているため、コンクリートの材料としては適しません。そのため、河川・湖・海岸などにある、より粗い形の砂へ需要が集中します。
読むポイント:「砂がない」のではなく、「必要な種類の砂が足りない」という区別が重要です。問2(1)(2)や要約問題にもつながる中心部分です。
重要語句
shortage不足smooth and rounded滑らかで丸いstable安定したlock togetherかみ合うriverbed川底
第5〜6段落|都市化が砂の需要を押し上げる
砂不足の大きな原因として、急速な都市化が挙げられます。人口が都市へ移り、住宅・道路などの建設が増えるほど、大量の砂が必要になります。
さらに砂は建物だけでなく、海底から採取して埋め立て地をつくるためにも使われています。ここで本文は、単なる建設資材の話から「都市拡大そのものを支える資源」という話へ広がります。
読むポイント:都市化 → 建設増加 → 砂需要の増加という因果関係を押さえます。問2(3)(5)を考えるときの中心です。
重要語句
urbanization都市化infrastructure社会基盤・インフラartificial land人工的につくられた土地land reclamation埋め立て
第7〜8段落|砂の採取が環境を壊す
大量の砂を得るための海底浚渫や河川採掘は、サンゴ礁・沿岸湿地・魚の生息地などに被害を与えます。水が濁ることで魚や水中植物にも影響が出る、という具体例が示されます。
読むポイント:この範囲は「砂の需要増加」の次に置かれた環境面での悪影響です。原因と結果をセットで整理すると、問2(4)が解きやすくなります。
重要語句
dredging水底の土砂をさらうことcoral reefサンゴ礁habitat生息地marine life海洋生物
第9〜10段落|インフラ被害と違法採掘・暴力
河川から砂を取りすぎると、橋などの基礎が支えを失い、社会インフラにも被害が及びます。さらに砂をめぐる競争が激しくなることで、闇市場、違法採掘、児童労働、汚職、暴力といった社会問題へつながっていきます。
読むポイント:本文冒頭の「砂をめぐる暴力」の話がここで具体化されます。冒頭とこの部分がつながっていることに気づくと、文章全体の構成が見えます。
重要語句
infrastructure社会基盤black market闇市場illegal違法なassault襲う
第11〜12段落|代替材料・規制・国際的な対応へ
終盤では、問題への対応策へ話が移ります。砂の代わりになる材料や、砂の使用量を減らすコンクリートの研究が進められています。また、一部の国では河川からの採掘をやめる動きもあります。
一方で、世界全体で対応するのは簡単ではなく、どこで、どれだけ、どのような条件で砂が採取されているのかさえ十分に把握されていないことが指摘されます。最後は国際的な対応の必要性へつながります。
読むポイント:ここは問題の提示 → 原因 → 被害 → 解決策という文章全体の最後の「解決策」にあたります。問1(2)、問2(7)、要約問題を考えるときに重要です。
重要語句
awareness認識・意識replace置き換えるrecycled再利用されたeliminateなくす・排除するcooperation協力