共通テストのボーダーとは?何%あれば合格できる?見方と注意点をわかりやすく解説

大学を調べていると、

「共通テストボーダー70%」
「ボーダー得点率65%」

といった数字を目にすることがあります。

でも、初めて見ると、

「70%取れば合格できるということ?」
「ボーダーを下回ったら受験しても無理?」
「そもそも誰が決めている数字なの?」

と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

最初に知っておきたいポイント
共通テストのボーダーは「この点数を取れば合格」という合格最低点ではありません。

この記事では、大学受験でよく使われる「ボーダー」の意味と、志望校を考えるときの見方をわかりやすく解説します。

共通テストの「ボーダー」とは?

大学受験で使われる「ボーダー」は、簡単にいうと、その大学・学部を受験するときの難易度を考えるための目安です。

例えば河合塾では、合否の可能性が50%に分かれると予想されるラインを「ボーダーライン」としています。

共通テストを利用する入試では、このラインを「ボーダー得点率」などの形で示します。

例えば、

  • ボーダー得点率 60%
  • ボーダー得点率 70%
  • ボーダー得点率 80%

といった表示です。

注意
「ボーダー」という言葉の具体的な定義や判定方法は、予備校や模試によって異なる場合があります。同じ大学でも、利用するデータによって数字が少し違うことがあります。

ボーダー70%なら、70%取れば合格する?

ここが最も誤解しやすいところです。

ボーダー70%だからといって、共通テストで70%取れば必ず合格するわけではありません。

反対に、69%だから必ず不合格になるわけでもありません。

ボーダーは、あくまで過去の入試結果や模試のデータ、志望者の動向などから予想された目安です。

実際の合否は、

  • その年の受験者数
  • 受験生全体の得点状況
  • 募集人数
  • 共通テストと個別試験の配点
  • 二次試験・個別試験の得点

などによって変わります。

ポイント
ボーダーは「合格点」ではなく、志望校の難易度や現在の自分の位置を考えるための目安として使いましょう。

「ボーダー得点率」はどういう意味?

共通テストでは、大学によって利用する科目や配点が違います。

そのため、単純に「共通テスト900点中何点」という比較をするのではなく、大学が実際に利用する科目や配点に合わせた得点率で示されることがあります。

例えば、ある入試方式のボーダー得点率が70%なら、

その大学・学部が共通テストで利用する科目・配点に対して、およそ70%の得点率が一つの目安になっている

という見方をします。

大学によって必要科目が違う

ここは特に注意が必要です。

同じ「ボーダー70%」でも、

  • 英語・国語・数学を使う大学
  • 6教科8科目を使う大学
  • 特定の科目を高く配点する大学

では、必要な勉強や得点の取り方が違います。

数字だけで比較しない
ボーダー得点率を見るときは、数字だけでなく、利用科目・配点・入試方式までセットで確認することが大切です。

国公立大学では二次試験も重要

国公立大学の一般選抜では、多くの場合、

大学入学共通テスト+大学ごとの個別試験(二次試験)

によって合否が決まります。

そのため、共通テストのボーダーだけを見て合格可能性を判断することはできません。

例えば、共通テストの得点がボーダー付近だったとしても、個別試験の配点が大きい大学では、二次試験で得点を伸ばすことで合格につながる可能性があります。

逆に、共通テストの配点が大きい大学では、共通テストの結果が合否に強く影響することがあります。

国公立大学を見るときのポイント
「共通テスト何%か」だけでなく、「共通テストと二次試験の配点比率」まで確認しましょう。

ボーダーを下回ったら出願しない方がいい?

共通テスト後に特に悩みやすいのが、この問題です。

例えば、志望大学のボーダーが70%で、自分の得点率が68%だったとします。

このとき、

「ボーダーを2%下回ったから絶対に無理」

と考える必要はありません。

一方で、

「2%くらいなら気にしなくていい」

とも一概にはいえません。

出願を考えるときには、

  • 自分の共通テスト得点
  • 大学のボーダー
  • 共通テストの配点
  • 二次試験の配点
  • 自分が二次試験でどれくらい得点できそうか
  • 志望者の動向
  • 募集人数

などを合わせて考える必要があります。

出願判断はボーダーだけで決めない
ボーダーより少し低い、または高いというだけで出願先を機械的に決めるのではなく、大学ごとの配点や自分の得意科目まで含めて考えることが重要です。

「A判定・B判定」とボーダーは同じ?

模試や共通テスト後の判定では、A・B・C・D・Eなどの判定が表示されることがあります。

これも、受験生の成績や過去のデータなどをもとに、合格可能性を考えるための目安です。

ただし、判定の基準は模試を実施する会社によって異なります。

そのため、

「A判定だから必ず合格する」
「D判定だから絶対に不合格」

というものではありません。

ボーダーと同じように、現在の自分の位置を知り、これからの勉強や出願を考えるための材料として利用しましょう。

ボーダーはいつの数字か確認しよう

大学のボーダーを調べるときは、その数字がいつ公表されたものなのかにも注意が必要です。

ボーダーは固定された数字ではありません。

前年の入試結果や模試の志望動向などによって、予想値が更新されることがあります。

また、大学側が、

  • 募集人数
  • 入試科目
  • 配点
  • 入試方式

を変更すれば、前年と単純に比較できないこともあります。

確認したいこと
ボーダーを見るときは、「何年度入試の数字なのか」を必ず確認しましょう。

大学が発表する「合格最低点」とは別もの

ボーダーと混同しやすいものに「合格最低点」があります。

この2つは同じものではありません。

項目 意味
ボーダー 予備校などが入試データ等をもとに算出する難易度の目安
合格最低点 実際の入試で合格した受験生の最低得点として大学などが公表するデータ

合格最低点は、実際に行われた入試の結果です。

一方、これから行われる入試について示されるボーダーは、あくまで予想を含む目安です。

注意
大学によっては合格最低点を公表していない場合があります。また、公表方法や得点調整の有無なども大学によって異なります。

高校1・2年生はボーダーをどう使えばいい?

高校1・2年生の場合、ボーダーを細かく気にしすぎる必要はありません。

まずは、

  • 自分の興味がある大学を探す
  • 必要な受験科目を確認する
  • どのくらいの学力が必要なのか大まかに把握する

ために利用するとよいでしょう。

例えば、志望大学の共通テストボーダーが70%前後なら、

「最終的には共通テストでこのくらいの得点率を目指す必要がありそうだ」

という目標設定の参考にできます。

ただし、高校1・2年生の時点では、入試制度そのものが変更される可能性もあります。

まずは英語・数学・国語などの基礎学力をつけながら、定期的に最新の入試情報を確認していきましょう。

高校3年生は「ボーダー+配点」を見る

高校3年生になったら、ボーダーの数字だけではなく、実際の入試方式まで詳しく確認しましょう。

特に確認したいのは、

  • 共通テストで必要な科目
  • 共通テストの配点
  • 個別試験の科目
  • 個別試験の配点
  • 共通テストと個別試験の配点比率

です。

同じボーダー得点率の大学でも、入試の中身は大きく違うことがあります。

志望校選びで大切なこと
ボーダーは入口。最終的には、その大学の入試科目と配点まで確認する。
ここまで見ることで、自分に合った受験校を考えやすくなります。

まとめ

共通テストのボーダーは、大学・学部の入試難易度を考えるための目安です。

ただし、

  • ボーダー=合格最低点ではない
  • ボーダー以上なら必ず合格するわけではない
  • ボーダー未満なら必ず不合格というわけでもない
  • 予備校などによって定義や数字が異なる場合がある
  • 国公立大学では二次試験の配点も重要

という点を覚えておきましょう。

ボーダーだけで志望校を決めるのではなく、科目・配点・二次試験まで含めて見ることが大切です。

数字を正しく理解して、自分の受験校選びや今後の勉強計画に役立てていきましょう。