2025年度 琉球大学 英語 第I問 解説

琉球大学の2025年度一般入試から、英語の第I問を詳しく解説します。今回の長文は「世界的な砂不足の危機」をテーマにした、現代社会の課題に迫る内容です。記述問題や選択問題、要約の空所補充など、多彩な形式で読解力が試されました。手元に過去問を用意して、一緒にポイントを確認していきましょう。

試験全体の特徴

琉大の英語第I問は、世界の砂不足問題という環境や社会に関わる説明文が題材です。文章全体の流れを正確に追う力と、段落ごとの要点を素早く見極める力が求められます。設問は日本語での内容説明、4択の内容合致、そして要約文の空所補充とバランスよく構成されています。まずは段落ごとのテーマを意識しながら、大まかなストーリーを掴む読み方を心がけましょう。

大問・設問別の解説

第I問 英語長文 世界的な砂不足の危機とその背景

砂不足の原因である都市化や環境破壊、その対策について論じた説明文です。標準的な難易度ですが、記述式と選択式、さらに要約問題まで多様な形式が含まれています。それぞれの設問が本文のどの段落に対応しているかを素早く見極めることが大切です。段落ごとのトピックを整理しながら読み進める習慣をつけましょう。

問1(1)

設問の概要:第2段落に基づき、砂が日常生活においてなぜ重要なのかを日本語で簡潔に説明する。

正解:現代都市の建築物のな原材料であり、コンクリートやガラス、マイクロチップなどの原料として使われているから。

第2段落の「It is the primary raw material…」から始まる具体例を整理する問題です。砂がコンクリートやガラス、マイクロチップの原材料であるという記述を日本語で簡潔にまとめましょう。単に「最も消費される資源だから」とだけ書くと、具体的な用途に触れていないため減点される可能性があります。具体例を漏らさず記述することが得点への近道です。

問1(2)

設問の概要:第6段落に基づき、川砂の採掘に関して現在何が不確実であるかを日本語で簡潔に説明する。

正解:地球からどれだけの量の砂が、どこで、どのような条件下で採掘されているかについて。

第6段落の「At present, no one even knows exactly…」の部分に基づき、川砂の採掘に関して何が不確実なのかを説明します。採掘量や場所、条件が報告されておらず不明であるという記述を日本語に訳出しましょう。他の段落にある「川砂の採掘が禁止されている」といった内容と混同して答えてしまわないよう、該当箇所を正確に読み取ることが大切です。

問2(1)

設問の概要:砂漠の砂をコンクリートに使用した際に起こることを選択肢から選ぶ。

正解:b

砂漠 of 砂をコンクリートに使用した際に起こることを選ぶ4択問題です。第3段落の「desert sand grains are the wrong shape… too smooth and rounded to lock together」が根拠になります。砂漠の砂は風で侵食されて丸く滑らかなため、強度が安定しなくなるという記述に合うものを選びましょう。「durable(耐久性がある)」などの肯定・否定の組み合わせを読み間違えないよう注意が必要です。

問2(2)

設問の概要:本文で言及されていない砂の採取場所を選択肢から選ぶ。

正解:c

本文で言及されていない砂の採取場所を選ぶ問題です。第3段落には、川底や湖、海岸、農地、森林といった採取場所が挙げられています。これらと選択肢を丁寧に照らし合わせていきましょう。本文にある「lakes(湖)」と、選択肢にある「ponds(池)」を混同しないことが正解へのポイントです。見慣れた単語でも、本文の記述と慎重に比較する癖をつけましょう。

問2(3)

設問の概要:急速な都市化が砂の需要に与えた影響を選択肢から選ぶ。

正解:c

急速な都市化が砂の需要に与えた影響を問う問題です。第4段落の「The main cause of this crisis is rapid urbanization… Building housing… requires great quantities of sand.」が根拠となります。都市化によって建設需要が増え、砂の需要が急増したという因果関係を示す選択肢を選びましょう。「decreased(減少した)」などの逆の意味の選択肢に惑わされないことが大切です。

問2(4)

設問の概要:砂を用いた埋め立て事業が環境に与える影響を選択肢から選ぶ。

正解:b

砂を用いた埋め立て事業が環境に与える影響を選ぶ問題です。第5段落の「Ocean dredging has damaged coral reefs… ruined coastal wetlands, destroyed habitats…」が根拠です。サンゴ礁や沿岸の湿地、海洋生物の生息地に被害を与えるという記述に合致する選択肢を選びましょう。「improve(改善する)」などの前向きな単語に惑わされないように注意してください。

問2(5)

設問の概要:今後の砂の消費量について最も可能性の高い予測を選択肢から選ぶ。

正解:a

今後の砂の消費量に関する予測を選ぶ問題です。第6段落の「We just know that the more people there are, the more sand we need」という記述が根拠になります。人口増加と都市化に伴い、砂の消費量は今後も増え続けるという予測に合う選択肢を選びましょう。「decrease(減少する)」や「remain constant(一定に保たれる)」などの誤った選択肢を焦って選ばないことが大切です。

問2(6)

設問の概要:砂に関する問題が言及されていない国を選択肢から選ぶ。

正解:d

砂に関する問題が言及されていない国を選ぶ問題です。本文中では、環境破壊や違法取引などのトラブルが起きている国としてカンボジアやケニア、ポルトガルなどが登場します。一方、第2段落の「United Kingdom」は消費量の規模を示す比喩として使われているだけです。イギリスという国名が本文にあるからといって、トラブルが起きた国だと誤認しないよう注意しましょう。

問2(7)

設問の概要:本文で言及されていない内容を選択肢から選ぶ。

正解:d

本文で言及されていない内容を選ぶ問題です。第5段落には「The gangs pay police and government officials to ignore their illegal activities.」とあり、警察は賄賂を受け取って違法行為を黙認していると書かれています。そのため「警察が違法行為を排除している」という内容は誤りです。「警察」という単語だけで正しい記述だと勘違いしないよう、文脈をしっかり読み解きましょう。

問3

設問の概要:本文の要約文の空欄(1)〜(5)に、指定された頭文字で始まる適切な1語を補う。

正解:(1) second (2) computers (3) type (4) illegal (5) awareness

要約文の空欄に、指定された頭文字で始まる適切な1語を補う問題です。本文の「second-most consumed」や「computers」、「type of sand」などの表現をヒントに、要約文の文脈に合う単語を導き出します。焦って品詞や単複の形を間違えると、文法的に不自然になってしまいます。前後の文脈をよく確認して、正しい形の英単語を当てはめるようにしましょう。

次年度に向けた勉強法

琉大の英語を攻略するには、長文の段落ごとの役割を意識して読む訓練が欠かせません。記述問題では、該当箇所の具体例を漏らさず日本語にまとめる表現力が求められます。また、要約問題に対応するために、日頃から長文を読んだ後に簡単な英語で要約する練習をしておきましょう。単語の形や品詞にも注意を払い、文法的に正しい英語を補う習慣をつけることが大切です。

大学公式の過去問を確認
公式の過去問ページを見る

まとめ

2025年度の第I問は、砂不足という身近でありながら深刻なテーマでした。記述、選択、要約とバランスの取れた出題で、総合的な英語力が試されています。過去問を解く際は、間違えた原因が「読み飛ばし」なのか「語彙力不足」なのかを分析しましょう。この地道な振り返りが、本番での確かな得点力につながります。