大学受験について考え始めると、
「受験勉強はいつから始めればいい?」
「高校2年生のうちに何をしておけばいい?」
「総合型選抜と一般選抜では準備する時期が違う?」
と迷う人も多いのではないでしょうか。
大学受験は、高校3年生になってから急に始まるものではありません。
高校1・2年生のうちに基礎学力や志望校選びを進めておくと、高校3年生になったときの選択肢が広がります。
この記事では、高校1年生から高校3年生まで、大学受験に向けてどの時期に何をしておくとよいのかをわかりやすく整理します。
大学受験はいつから始める?
「大学受験は高校3年生から」と考える人もいますが、実際にはもっと早い時期から準備できることがあります。
ただし、高校1年生から毎日長時間の受験勉強をする必要があるという意味ではありません。
時期によってやることは変わります。
| 時期 | 主にやること |
|---|---|
| 高校1年生 | 学校の勉強・基礎固め・大学を知る |
| 高校2年生 | 志望分野を絞る・受験科目を確認する |
| 高校3年生 春〜夏 | 志望校決定・基礎完成・本格的な受験対策 |
| 高校3年生 秋 | 総合型・推薦、本格的な過去問演習 |
| 高校3年生 冬 | 共通テスト・一般選抜・最終調整 |
入試方式や大学によって日程は異なります。ここでは一般的な流れを紹介しています。実際の出願・試験日程は、必ず各大学の募集要項で確認してください。
高校1年生:まずは基礎をつくる
高校1年生で最も大切なのは、受験テクニックよりも基礎学力です。
特に、
- 英語
- 数学
- 国語
は、高校2・3年生の学習にもつながります。
授業内容を理解し、定期テストの勉強をしながら、苦手を残さないようにしておきましょう。
学校の授業についていける基礎学力をつくること。
この時期の積み重ねが、高校3年生の受験勉強を楽にします。
学校の成績も大切
総合型選抜や学校推薦型選抜では、調査書や評定が利用されることがあります。
そのため、推薦を考える可能性がある人は、高校1年生のうちから定期テストや提出物にも取り組んでおきましょう。
大学について少しずつ知る
高校1年生の段階で志望大学が決まっていなくても問題ありません。
まずは、
- どんな大学があるのか
- どんな学部があるのか
- 大学で何を学べるのか
を知るところから始めましょう。
高校2年生:志望分野と受験科目を意識する
高校2年生になると、少しずつ志望大学や学部を具体的にしていく時期です。
特に重要なのが、受験科目の確認です。
例えば、同じ経済系の学部でも大学によって、
- 数学が必要
- 数学を使わない方式がある
- 共通テストで理科が必要
など、条件が異なることがあります。
志望大学で何の科目が必要なのかを早めに調べる。
必要科目が分かれば、勉強の優先順位も決めやすくなります。
オープンキャンパスにも参加してみよう
大学のホームページだけでは分からないこともあります。
オープンキャンパスに参加すると、
- キャンパスの雰囲気
- 学部・学科の学び
- 通学環境
- 入試説明
などを確認できます。
高校3年生になると受験勉強で忙しくなるため、高校1・2年生のうちに参加しておくのもおすすめです。
高校2年生の冬〜高校3年生になる前
この時期から、大学受験をより具体的に考えていきます。
確認したいのは、
- 第一志望候補
- 第二志望・併願候補
- 利用する入試方式
- 必要科目
- 現在の学力
です。
模試の結果を見ながら、志望大学との差を確認しておきましょう。
志望校を考えるときは、偏差値だけでなく、学びたい内容・入試科目・配点・通学なども確認しましょう。
高校3年生の春:受験勉強を本格化
高校3年生になったら、受験勉強を本格化させます。
この時期は、いきなり難しい過去問ばかり解くよりも、まず基礎の抜けを確認することが重要です。
例えば英語なら、
- 英単語・熟語
- 英文法
- 英文解釈
- 英文読解
などの基礎を固めます。
数学なら、苦手単元を洗い出して、基本問題を安定して解けるようにしていきましょう。
難しい問題を解くより、「基礎の穴を減らす」ことを優先する。
高校3年生の春〜夏:志望校を具体化する
春から夏にかけては、志望大学をより具体的に絞っていきます。
この時期に、
- 入試方式
- 募集人数
- 受験科目
- 配点
- 共通テストの必要科目
- 過去のボーダー
- 倍率
などを確認しましょう。
総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている人は、出願条件の確認も必要です。
高校3年生の夏:基礎完成を目指す
夏休みはまとまった勉強時間を確保しやすい時期です。
この時期には、
- 苦手分野の復習
- 基礎問題の反復
- 共通テスト対策
- 志望大学の過去問を一度確認する
などを進めていきます。
過去問は、この段階ですべて解ける必要はありません。
まずは、
「どんな問題が出るのか」
を知るだけでも意味があります。
秋から過去問演習に入れるよう、基礎〜標準レベルを固めておく。
総合型選抜・推薦を受ける人は夏前から準備
総合型選抜や学校推薦型選抜は、一般選抜より早い時期に出願・試験が行われることがあります。
そのため、
- 志望理由書
- 活動報告書
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
などの準備を早めに始める必要があります。
総合型・推薦の準備だけに集中して、教科の受験勉強を止めないことも大切です。
高校3年生の秋:過去問演習を増やす
秋になると、志望大学の過去問演習が重要になります。
過去問を解く目的は、単に点数を出すことではありません。
- 問題形式を知る
- 時間配分を確認する
- 必要な記述量を知る
- 苦手分野を見つける
- 合格最低点との差を確認する
といった分析を行います。
「何点だったか」より、「なぜその点数になったのか」を確認することが重要です。
高校3年生の秋〜冬:共通テスト対策を本格化
共通テストを受験する人は、秋から冬にかけて実戦的な演習を増やしていきます。
例えば、
- 時間を測って解く
- 大問ごとの時間配分を決める
- 苦手な大問を集中的に練習する
- 1回分を通して解く
といった練習です。
知識だけでなく、時間内に処理する力も必要になります。
共通テスト後:出願先を最終確認
国公立大学を受験する人は、共通テスト後に自己採点を行い、出願校を検討します。
このとき、
- 自分の得点
- ボーダー
- 募集人数
- 二次試験の配点
- 自分の得意科目
などを確認します。
共通テストの得点だけでなく、二次試験でどのくらい得点できそうかも含めて出願先を考えましょう。
高校3年生の冬〜入試直前
入試直前は、新しい参考書や問題集を次々に始めるより、これまで勉強してきた内容を仕上げる時期です。
例えば、
- 間違えた問題の復習
- 過去問の解き直し
- 覚えきれていない知識の確認
- 時間配分の最終確認
などを行います。
新しいことを増やすより、「今までやったことを本番で使える状態にする」ことを優先する。
一般選抜だけ受ける人も高校1・2年生が大切
推薦を利用しない場合、
「学校の成績は関係ないから、高校3年生から勉強すればいい」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、高校1・2年生で学ぶ内容は高校3年生の受験勉強の土台になります。
特に英語や数学は積み上げ型の科目なので、基礎が不足していると、高校3年生になってから復習に時間がかかります。
一般選抜を考えている人にとっても、高校1・2年生の学習は重要です。
受験勉強を始めるのが遅かったらどうする?
この記事を読んで、
「もう高校3年生なのに、全然準備していない」
と不安になる人もいるかもしれません。
スタートが遅くても、まず必要なのは焦ることではなく、優先順位を決めることです。
最初に、
- 志望大学の受験科目を確認する
- 現在の学力を確認する
- 必要な勉強を絞る
- 重要度の高いものから進める
という順番で整理してみましょう。
残された時間の中で、合格に必要なことを優先して取り組むことが大切です。
高校1年〜3年の受験準備まとめ
| 時期 | 意識したいこと |
|---|---|
| 高校1年 | 基礎学力・学校の成績・大学を知る |
| 高校2年 | 志望分野・受験科目・大学比較 |
| 高2冬〜高3春 | 志望校候補・現在地確認・基礎復習 |
| 高3春〜夏 | 基礎完成・志望校決定・総合型等の準備 |
| 高3秋 | 過去問・個別試験対策 |
| 高3冬 | 共通テスト・一般選抜・最終調整 |
まとめ
大学受験は、高校3年生になった日から突然始まるものではありません。
高校1年生では基礎をつくり、高校2年生では志望大学や必要科目を調べ、高校3年生で本格的な受験対策へ進んでいきます。
ただし、すべての人が同じスケジュールで進む必要はありません。
入試方式や現在の学力によって、必要な準備は変わります。
「今の自分に必要なことは何か」を確認し、一つずつ進めていくことが大切です。
早い時期から大学や入試について知っておけば、高校3年生になったときに選べる進路も広がります。